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山下です。私の所に来られる方は、まず耳鼻科などを受診してから来られるパターンが主です。
病的な問題が無いか診てもらうことが大切ですから、不快な症状を感じ、生活に支障があるようであれば、まずは耳鼻科の受診をお勧め致します。
しかし、実際には「耳鳴り」で見つかる病気というのはほとんど無い場合が多いんですね。これを書いているのが2012年ですから、もう12年近く耳鳴りにお悩みの方と向き合い続けてきましたが、医学的に「この病気が原因でした」という確実で信憑性ある因果関係を持ち合わせた人に、いまだお会いしたことがないんですね。
お医者さんが「これが原因かもね」という診断は、ごまんと聞いてきました。
ただ、あくまでもそれは民間療法レベルの話しなんです。つまり、仮説。
例えば、難病情報センター(http://www.nanbyou.or.jp/entry/164)に記載されている情報をよく見てもわかるとおり、耳鳴りと同期させられがちな突発性難聴という病名ひとつ取っても、まったくの原因不明。つまり発症機序(発生メカニズム)が未知の状態なんですね。
このサイトに医療従事者向けのレポートファイル
(http://www.nanbyou.or.jp/pdf2/084_k.pdf)があります。ここには効果的な兆しがあった治療法や対応期間が書かれています。
私たち一般人から見れば、一見、それが有効のようにも見えますが、ここに落とし穴が広がっていたりします。
よーく、よーく見てみると、「これが効果があった」とされる状況を見ても、実際には「このサプリメントが効果があった」と言っているのと余り変わらないことが見えてきます。
つまり、「比較されていない」んですね。
この治療で、この期間をかけて良くなった。
では、この治療に見せかけて、同じ状況を作ってこの疑似薬の場合はどうなのか?
が、まだ無いんですね。
これだけの期間をかけて良くなった場合においても、治療を施したから良くなったのか、それとも治療を施さなかった場合でも、その期間が経てば良くなっていたのかもしれない。その比較が無いんですね。
そして比較されているものもあります。
ステロイド。効果が出ていないんですよね。有効性が疑問視されているわけです。でも一般的には「耳鳴り、突発性難聴か。じゃあステロイドだな」って言う先生も多いですよね。
実際の現状を知っていてステロイドを嫌う先生もいますが、患者さんはネット等から根拠のない情報を引っ張ってきて「ステロイドして!」と言います。ステロイドをしてくれなかったら「あの先生のせいで治療が遅れて治らなくなった」と嘆く患者さんまでいます。
それは勘違いなのですが、もう本人がそう思ってしまっていたら「それ」しかなくなりますから思いは現実化していくんですね。
さて、こういった実情がある以上、いまのところ出来る診断は「仮説」であり、「取りあえず」であり、「たぶん診断」でしかないのです。こうした状況は耳鳴りだけでなく、今でもあらゆる病気病名で普通にまかり通っていたりするんです。
医学は人間の仕組みの多くを把握していると過信している方は、薬依存にはまりやすかったりしますので注意して下さいね。
わかりやすい実際の例で言うと「椎間板ヘルニア」。
一昔前までは、常識的に「腰痛の原因」と言われてきたんですね。でも今は本当は、椎間板ヘルニアが腰痛の原因だなんて非常識に変わっています。
でも、このことを知っている一般の人の方が少ないですよね?
あなたはご存じでしたか?おそらく今でも画像診断などでヘルニアを痛みの原因として指摘されている人は多いと思います。
しかし、世界の基準はどんどん変わってきているんですね。
どうして変わったのか?
それが「比較」なんです。椎間板ヘルニアがある人と無い人の調査をするわけです。
治療した人と治療しなかった人の差を追うわけです。
その治療法そのものに対しても色々と比較したりして、あらゆる違いを見極めていくわけです。それで徐々にわかってきたこと、「椎間板ヘルニアは痛みと関係しない」なんですね。
なぜそこまで比較が必要なのかというと、人間はほぼ「思い込み」で生きているからなんですね。
「この薬効くよ」と言って砂糖玉をあげても効いたりするわけです。面白いことに、砂糖玉なのに薬と同じように副作用という反応を出す場合もあるんです。
整形外科医という立場でそのことをハッキリと伝えてくれている良心的な先生もいますので、椎間板ヘルニアでお悩みの方は以下のページをご参考下さい。
加茂整形外科医院(http://www.tvk.ne.jp/~junkamo/)
また、世界のガイドラインを重視し腰痛神話を崩壊させるべく、様々な情報を提供して下さる長谷川先生のサイトや著書も必見です。
TMSジャパン(http://www.tms-japan.org/)
こういう最先端の情報に触れると、いかに日本の医療が遅れているかというものも見えてきたりします。しかし、上記の先生のように良心的な医療を提供しるばかりではないのが日本の現状なんですね。
最先端の状況を照らし合わせると、痛みは脳の信号が重要な役割を担っているということになります。つまり、「脳の癖」みたいなものですね。
しかし、それを大々的にしてしまうとどうなるか想像出来ますか?
整形外科医の仕事が無くなってしまうのです。
腰の骨を見て異常を指摘して、それで治療を継続的に受けてもらわないことには、最新の設備器機を導入したローンだって残っているし、大きな施設の維持費もまかなわないといけないです。
その病院を支えているのは誰かというと、他ならぬ患者さんの存在なんですね。
患者さんの苦しみを救ってあげたい。でも施設も維持しなくては回らない。
痛みや症状の原因が「脳の習性」や心理的背景、いろんな誤った思い込みによる悪循環だということを認めたら、社会経済的にも大きな打撃になるんです。
耳鳴りも同じです。
色々と原因をあげ連ねるのは簡単なんです。
そしてその度に、それに見合った薬を出し続ければ、病院は潤います。
患者さんも、たとえ気休めでも安心材料として薬を飲み続けます。
でも、「どうもおかしい」と感じる人は、こういった社会背景の裏側を知ることで抜け出せるようにもなります。
耳鼻科の先生は言います。
耳鳴り、突発性難聴は2週間以内に治療をしなければ治らない。と。
でもその情報の確実性はまだどこにもないんですね。
そして、2週間過ぎて来られた患者さんにこう言います。
「なんでもっと早く来なかったんだ。2週間以内なら治ったのに」と。
しかし逆に、2週間以内に来た患者さんには、こう言います。
「耳鳴りは治らないから、この治療をしても良くなるかどうかはわからない」
ね、どちら側でも物は言い様で対応しているのが現状だったりします。
もちろん全ての耳鼻科医が患者さんにとって、そのような不利益なアドバイスをしている先生ばかりではないと思います。
しかし、このように患者さんの利益よりも医師としてのポジションを保護するための診断を下しているのが多いとしたら、そりゃ、治る人も治りにくくなって、思い悩む人が多くなるのも無理はないですよね。
病院という病院は、いま患者さんで溢れかえっています。
医学が目指してきたものは、本当は現在のような病院乱立時代ではなかったと思うんですけどねぇ。。
さて、「2週間経ったからもう治らない」とか、早く来たら来たで「治らない」と言われた方は、どうか、そんな迷信気にしないで下さい。そのアドバイスに正確な根拠は何も無いですから。
ご自身にとって不利な情報は、どんどん捨てていきましょう。捨てることによって新たな価値観が入り、変われるチャンスがやって来ますからね。
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